- 2021年10月11日
【ワンポイントリフォームで違いを作る!】お部屋作りアイデア5選
賃貸住宅における最も重視されるのがお部屋作りです。空室対策、満室稼働のために競合物件にはない魅力付けを行うことがポイントとなります。
今回はお部屋の差別化の必要性と、差別化アイデアを実際のリフォーム事例を交えながらご紹介します。
目次
1.賃貸住宅にはなぜ差別化が必要?
賃貸住宅においてよく目に付く「競合物件との差別化」。なぜそこまで賃貸住宅の差別化が言われるようになったのか
1-1. 少子高齢化による深刻な「空家問題」
募集物件の空室傾向を示す、タス空室インデックス(空室率TVI)(※1)によると、東京都内の賃貸住宅の空室率は2020年9月段階で13.25ポイントとなっています。
日本で最も賃貸需要の大きい首都東京でも一定数の空室があるということは、人口が少ない地方においてはさらに空室率は高いことが予想されます。
(※1)株式会社タス「賃貸住宅市場レポート首都圏版関西圏・中京圏・福岡県版 2020年11月」
さらに少子高齢化・人口減少により、賃貸住宅の空室率は今後も上昇することが予測されています。(※2) 現在空室を抱えるマンション・アパートオーナー様の中には「次の繁忙期になれば入居が決まるだろう」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、市況の中で賃貸住宅は供給過多となります。
お部屋を探している人にとって魅力的に映らない物件は、長期空室となってしまう可能性がとても高いでしょう。
(※2)株式会社野村総合研究所「2030年の住宅市場と課題〜人で不足の深刻化により、飛躍的な生産性向上が求められる建設現場〜」
1-2. インターネット普及による「競合物件の増加」
現在では、インターネットを利用したお部屋探しが主流となっています。
これにより、ユーザーは以前よりもはるかに多数の物件情報を閲覧し、条件や設備など比較してお部屋を探すことが当たり前の時代になりました。
つまりオーナー様にとっては競合物件が増え、問い合わせに至るまでのハードルが高くなっていることを意味します。
ユーザーは条件検索を利用しお部屋の内装写真を見て、問い合わせ・内覧をする物件を決めています。
まず問い合わせを得るために、多数の競合物件の中から目に留まるような工夫を行い差別化する必要があります。
2. 差別化ワンポイントリフォームアイデア6選
では、実際に賃貸住宅のお部屋を差別化するにあたり、どのような方法があるのでしょうか?
具体的な差別化ワンポイントリフォームアイデアをご紹介いたします。
2-1. 差別化の代名詞「アクセントクロス」
アクセントクロスとは、部屋の壁の一部に違う色のクロスを使用してインパクトを与る、リフォームのテクニックのひとつ。
通常壁には白かアイボリーの壁紙を採用しているなら既存のクロスにプラスして、グレーやブラウンなどを付け足すと一気に大人向けのシックなお部屋に!また木目調やレンガ、柄物もうまく活用することで高級感のある部屋へと演出することができます。
費用も安く、通常で使用されるクロスにプラス100円〜300円前後です。
掲載写真での初見インパクト→内見でのセカンドインパクトでユーザーの記憶に残る、絶対に取り入れるべき空室対策の一つです。
注意するべき点としては、施工業者によりアクセントクロスの施工が割高な値段だったり、施工自体を断られてしまう場合があるので、検討する際はしっかりとした事例のある業者に問い合わせをしましょう。
2-2. 活用法は千差万別「造作デスク、造作棚」
造作デスクとは壁に机や棚を造るリフォームテクニックです。食卓、家事スペース、お子様の勉強机など汎用的に使用できる設備ですが、最近ではコロナウイルス感染拡大によるテレワークの普及により、ワークデスクとしても需要が高まっています。
造作デスクを導入することで、入居者側が部屋に合ったサイズのデスクを新しく購入する必要がなく、すでにデスクを所有している方も買い物の荷物を一時的に置いたり、普段のインテリアを置く棚として使用もできるため、単身者からファミリー層まで幅広い層に人気高い設備です!
もしお部屋にデッドスペースがあるなら、それはチャンス!
思い切って造作デスク(棚)を設置して競合との差別化を図ってみましょう!
2-3. 狭いキッチンならこれを採用して!「マグネットクロス」
マグネットクロスはその名の通り、磁石がくっつく壁紙のことです。鉄粉が練りこまれており、厚さは0.8mmほどです。一見磁石がくっつくとは思えないほど、一般的なクロスと大差ない自然な見た目が特徴です。
強度の強いマグネットクロスであれば、磁石でくっつく収納に軽めの調理器具をそのままかけることができるため、とても喜ばれます。
価格は普通のクロスより割高ですが、やって損はないリフォームの一つです。
2-4. お部屋の第一印象から好印象に「玄関(土間)クロス」
お部屋の最初に内見者をお迎えする玄関ですが、例えば1Rで白っぽいお部屋の内装であれば白を基調とした玄関タイルを採用し、お部屋を広く見せるようにしたり、反対に引き締めカラーの濃いグレーを採用し玄関にアクセントを作ったりと、室内との相性を考えたものにするだけで、お部屋の印象はガラリと変わります。
玄関タイルの張替えは安価で簡単なので、費用対効果も抜群。
自分の所有する物件の玄関タイルをすぐに思い出せないようなら、実際にお持ちの物件を見て印象に残る玄関タイルへのリフォームも検討してみましょう。
2-5. 狭いお部屋の収納に「オープンクローゼット」
オープンクローゼットとは、扉のないオープンなクローゼットのことです。
今まだ多くの物件が採用している押し入れも、ベッドで過ごすことが一般的になった現代では少し使い勝手が悪く、そして古い印象を与えてしまいます。
そんな押し入れを、今流行りのオープンクローゼットのようにあえて扉をつけず「見せる収納」にすることで、1Rなどの狭いお部屋でも広さを生むことができます。
既存のスペースを変えず少しの工夫を行うことで、ユーザーの目を引くお部屋に変えることができます。
まとめ
人口減少による賃貸住宅需要の減少、インターネット普及により競合物件が増えたことで、今後ますます賃貸住宅におけるお部屋の差別化は重要な課題となります。
長期的に満室になるお部屋へ差別化することが、安定した賃貸経営を叶える要となります。
「Suporino」では、若年層にウケのいい落ち着いたグレイッシュトーンと、革新的な造作を採用した「原状回復価格でのリノベーションプラン」の販売を行っています。
空室にお悩みのオーナー様はぜひ一度、お気軽にご相談ください。